提携トラックマンの裏ネタ

―隠れポイントもGET!―
美浦坂路で4ハロン49秒台のレコード記録!
それでも現場が冷めているワケ「ウチも出せるよ」


トレセンのご意見番
【Wトラックマン】
美浦坂路で異次元の時計が飛び出した!

阪急杯に出走するアサカラキングが坂路で破格の時計(49秒3-12秒2)を記録したってんで話題だな。

現場でも画面をみてドヨメキが起きてね。改修後の美浦坂路で50秒を切ってくる馬は滅茶苦茶レア。言わずもがなその日の一番時計だし、おそらく改修後ではレコードタイムだ。

ただな、見かけの数字に騙されちゃいけないぞ。

去年だって、アオイゴールドワンが引退レース前の稽古で49秒9(49秒9-13秒7)を出した時も一部で話題になったが、結果は⑧着とイイとこなしの惨敗。こっちは全体時計こそ良くても終いがバタバタだからこんなもんかもだがね。

ただ、知り合いのテキは「数字なんて出そうと思えば、いくらでも出るのが現実。稽古は稽古であって本番じゃない。あえて出さないだけ」とバッサリ。

現場は冷めている?「出そうと思えは出せる」

「こういう数字が話題になると、何も知らないオーナーサイドから『ウチの馬はどうしてこんな時計しか出せないンだ!』って責められるんだよ……。数字を出すだけが稽古の目的じゃない。馬に教えることだって沢山ある」



「坂路はまだイイけど、ウッドなんて水を撒いてローラーで固めるもんだから時計が出るわ出るわ。最近はチップの入れ替えもあったしね。数字が出ても実際に負荷は掛かってないから困ってるくらいなの。キムテツ(木村哲)や国枝のとこあたりは長めの距離を追ったり、わざわざ外目を回ったりして馬にシンドいことを教えるようにしてるけどね」

とまあ、不平不満タラタラだったよ。

アサカラだって、前走の阪神Cは強いメンバーが相手だったとはいえ、かなりヌルいペースで逃げさせてもらって⑧着だったからなあ。稽古で求められる時計と実戦での時計は全く別物。

まあ今回は相手関係がかなりラクになるのと、厩舎でも馬具の試行錯誤がうまく出たって話も聞こえてくるから、そのあたりがどう出るか注目しようじゃないの。

とにかく重要なのは見かけの数字よりも、陣営の意図だったり、そこまでの過程、今回の変化。

例えば、普段はヌルい稽古で知られる堀厩舎が急に1週前からバキッとやってくるようなら「何か訳あり」だと考えるのが筋。他にも昨年のGⅠ、スパルタで知られた中内田や高野厩舎が軽い稽古で結果を出したの、忘れちゃあるまい。

こういうのは新聞と睨めっこしてるだけだけでは何も分からない。オレたちのように現場に足しげく通ってこそ、見えてくるものだってあるのよ。

Wトラックマン
調教情報担当
Wトラックマン
[調教の番人]

現在は暴露王の人気コンテンツ「トレセン発!平日特捜便」の統括であり、"類稀なる調教眼"を持ち、人柄は見た目どおり温厚。サークル内でも多くの弟子・信奉者を有する凄腕トラックマン。 口癖は「調教を制するものが馬券を制する」で、断然人気馬のまさかの大敗から、世間では見向きもされない二桁着順続き馬の激走など、「調教・動きを見通す真眼」と「それを裏付ける独自ルートの厩舎情報」を武器に、幾多の万券的中に寄与。これは言うまでもなく長年の経験と実績、そして彼の持つ人脈から確立されたもの。 我々を含めた関係者の間でも「追い切りマスター」「調教キング」など、その確かな目を信頼する者は後を絶たない。ちなみに愛称の『W』は、一時期ウッド(W)調教馬の勝負パターンにこだわり続けて、莫大な財を成したことに由来するのだとか。

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